【在宅中に空き巣に入られた話】カナダで心臓が飛び出る体験しました

カナダで在宅中に空き巣に入られた話

カナダ、カルガリー市で地下の部屋を借りていた時に空き巣に入られたことがあるので、その時のエピソードをお話します。

空き巣に入られることはあっても、自分が家にいる時に入られることってあまりないですよね。笑 

当時の私は独身で、一軒家の地下の片側を借りていました。

一軒家で3世帯が住めるような家の造りで、反対側には男性が、1階にはオーナー(男性)と息子が住んでいて、地下の中央には共同の洗濯部屋と1階と2階をつなぐ階段がありました。

私の部屋と男性の部屋にはそれぞれ洗濯部屋に行くドアと外に出るドアがあり、一階も前と裏に外に出るドアがありました。

古い家だったので、1階の声はいつも筒抜けで、オーナーと高校生くらいの息子が喧嘩しているのもよく聞こえてきていて、

オーナーは気性が激しいなぁ、、、。」という印象がありました。

ある午後、家には私1人っきり。

自分の地下の部屋にいた時に、一階の裏のドアで誰かがノックしているのが聞こえてきました。 

オーナー家族のドアなので、もちろん私は答える必要がないので、放っておきました。

「たぶん押し売りだろうな?!」

今から思えば押し売りなら表のドアをノックしていたはず。その時は特に深く考えていませんでした。

ところが、、、!

ノックがしつこい! しつこい! しつこすぎ〜!!!

5分くらいノックが続いてもまだ止まりません。

あまりに長いので、オーナーがいないことを伝えにいこうと考えていました。

その時ですっ!

バーン!!! 

と何かが壊れた音が聞こえて、1階から足音が聞こえてきたのです!!!

私の頭の中はパニックです。 

「まさかっ?!」ドキドキドキドキ。

こんな状況の中でも心の何処かで、

「泥棒であって欲しくない〜!!!」と願っていた私は、

「きっと息子が学校から帰ってきて、鍵がなくてドアを蹴り開けなのかな?」

なんていろんな空想が頭をよぎっていました。

「よしっ、こうなったら1階のドアを確認してみよう!」

と決意を決め、気付かれないように静かに部屋のドアを開けて、一階のドアが見える階段の下までおそるおそる忍び足で進みました。

階段を見上げてみると、、、

「やっぱり!!!」

裏のドアは開いたままで、その真ん中には大きな穴がっ! 

その穴から鍵とノブに手が届く! ということは、

誰かが自分でドアを壊して鍵を開けた!!!

震える手で携帯から、まずオーナーの携帯に電話をしていました。警察に電話すればよかったのですが、まだ心のどこかで、

「気質の激しいオーナー本人か息子が怒ってドアを壊したのかも?!」

という私のささやかな願いと、警察まで呼んで泥棒じゃなかったらどうしよう?!という迷いがありました。バカです、、、。

オーナーに事情を説明すると、すぐに警察に電話をしてくれました。

さて、警察が到着するまで、私は一体どうすれば???

部屋には洗面所以外には隠れるところはないし、

「泥棒が銃を持っていたらどうしよう?!」

「逃げてるところを見つかって撃たれたらどうしよう〜!!!涙」

とりあえず1階とつながっているドアを静かに鍵を閉めて、すぐ逃げれるように表のドアの前で、ただただ警察が来るのを待ってはいましたが、なかなか現れません。

かなりの時間が経ち、私の携帯に警察から電話が!

えっーーーーー?! 

住所を間違えたーーーーー?! 

(>_<。) そんなことって、、、。

どうやら、住所が間違って伝わっていたようで、警察が今いる場所はかなり離れていて、そこからうちに来るには、私は更に長い時間を待たないといけません。

いつ泥棒が部屋のドアを壊して入ってくるかもわからなかったので、

「こうなったら外に出るしかない!」と思いました。

家の中で泥棒に見つかるより、外にいた方がまだ安心です!
たまたま近所で工事をしていたので、外に出れば人もいるはずだし!

携帯とお財布だけ持って、聞こえないように静かに表側の地下のドアを開けて外へ出て、階段を上がりました。

そして、表の庭までたどり着いた時です!

隣の家の庭にいた若い男性が私を見るなり急に裏側へ逃走、それと同時に指笛を吹き始めたのです!

合図!!

見張り番の仲間がいた!!!

想像していなかった展開に更に動揺です。

丁度その時、私が立っていた場所から家の中が見えて、人影が! そして家の中にいた泥棒も指笛が聞こえると同時に即座にいなくなりました!

とりあえず「自分はもう安全かも?!」という安心感と、泥棒を逃してしまったという悔しさ、すぐそこに仲間がいたという恐怖で心臓はまだバクンバクン

警察が到着しても泥棒は捕まりませんでしたが、家の中を一通りチェックしたようで、警察が帰った後は、すべての部屋のドア(鍵を閉めたドアまで)開いていました。

ということは、泥棒は簡単に押し開けれたということですね。

考えただけでも恐ろしや〜

幸いなことに盗まれたものは一つもありませんでしたが、私はその後もしばらくずっと震えが止まりませんでした。

先日も消防車を呼ばないといけないことがあったのですが、実際に警察、消防車、救急車を呼ぶのって、思ったより勇気がいります。躊躇しないで呼べるようにならないといけないということをこの体験で学びました。

たまたまカナダで泥棒にあいましたが、日本でも泥棒はいますから、皆さんもくれぐれも気をつけてくださいね!