【英語の get の使い方】日本語にするから難しい|簡単に英語で理解

こんにちは! カナダから生の英語をお届けしています(永住23年)。

今回のテーマは get です。口語で頻繁につかわれており、日常会話ではいろいろな単語が get に置きかえられます。

代表的なものを取り上げてご紹介していきます。

Contens

▪︎get の使い方
 ①(物や形のないものを)得る
 ②(人を)得る
 ③(場所を)得る
 ④(病気・気分・状態を)得る
 ⑤(思考・気持ち・状況などを)得る 
 ⑥(行為・行動を)得る

get は日本語に訳すとさまざまな意味がありますね。

「手に入れる」「理解する」「到着する」「〜になる」などなど。

ただ、どの意味も根本は「得る」という行為からきているので、良いことにせよ、悪いことにせよ、「何を得るのか?」ということを理解すると状況で判断できますよ。

基本はこれだけ → get = 得る 

get の使い方

①(物や形のないものを)得る 

日本語訳:もらう、買う、受け取る

覚え方:自分の手元に来たイメージ

receive と同じ意味ですが、口語では get がよく使われます。

・I got a car.
 車を手に入れました。

「購入した」、「頂いた」の両方の解釈ができます。手段はともかく「手に入ったこと」です。

・I got a job.
 仕事が決まりました。

・I got a promotion.
 昇進しました。

・I got a text from my mom.
 携帯に母からメッセージがきました。

text は携帯のメッセージのことです。携帯電話では message より text がよく使われます。text の意味・使い方 の記事へ)

get はいいものばかりだとは限りません。こんな使い方もします(↓)

・I got a speeding ticket.
 スピード違反の切符を切られました。

・We got a lot of complaints.
 たくさんの苦情がきました。

②(人を)得る 

日本語訳:捕まえる、呼んでくる

覚え方:人を捕獲しにいくイメージ 

・I got you!
 捕まえた!

・My wife is in the kitchen. Can you get her?
 私の妻が台所にいるんだけど、呼んできてくれる?

こちらの get her は単に「彼女を得る」ことをお願いしているので「呼んでくる」。

・Can you come and get me? 
 迎えに来てくれる?

come and get someone で「来る&人を得る」つまり「迎えに来る」という意味になります。 このフレーズはよく使われているので丸覚えしましょう。

同じ意味のpick someone up 「迎えに行く」もよく使われていますよ。→ ( pick の使い方へ)

pick me up と比べると come and get me の方は「悪い状況の中にいる自分を救いに来て」というニュアンスでも使えます(来て私を奪って(救って))。

③(場所を)得る 

日本語訳:到着する、達する

覚え方:「場所という空間」をゲットしたイメージ。

・I got home.
 家に着いた。

ちなみに「家を買った」と言いたいときは I got a house. なので区別しましょう。

・When did you get here?
 いつ着いたの?

・Can you tell me how to get to the station?
 駅までの行き方を教えてくれませんか?

比較してみよう!その1

① I got my parent’s house.
  両親の家を手に入れた。

② I got to my parent’s house.
  両親の家に着いた。

to が着くと「その場所に行く過程」をゲットした(達した)とイメージすれば◎

比較してみよう!その2

① I got a car.
  車を手に入れました。

② I got to the car.
  車に着きました。

③ I got in the car.
  車の中に入りました。

①1つの車をゲット。②車に行へことをゲット(=到着)。③ 車の中の空間 をゲット(=入った)とイメージすれば理解しやすいですよ。

④(病気・気分・状態を)得る 

日本語訳:〜になる

覚え方:良いにしろ悪いにしろ「ある状態」を得たイメージ。

・I got up.
 起きました。

up(立っている状態)を得た→ 起きた。

・I got on the bus.
 バスに乗った。
・I got off the bus.
 バスを降りた。

on(くっついている状態)/ off (外れている状態)を得た→ 乗った/降りた。

・I got sick.
 病気になりました。

・We got hungry.
 私達はお腹が空きました。

・She got mad.
 彼女は怒りました。

・He’s getting old.
 彼はだんだん歳をとっています。

・We got married.
 私達は結婚しました。

be married は「結婚している」get married は「結婚した(結婚している状態を得た)」

⑤(思考・気持ち・状況などを)得る 

日本語訳:理解する

覚え方:思考・気持ち・状況など、目には見えないものを得るイメージ

・That was a funny joke. Did you get it?
 面白い冗句だったね。わかった?

・I get why you’re angry.
 あなたが怒るのもわかります。

・I get how hard you tried.
 あなたがどれだけ努力されたかはわかります。

・He’s known me since we were three so he gets me.
 彼は3歳からの知り合いだから、私のことを理解しているよ。

少し難しいですけど、こんな使い方があるので一緒にご紹介しておきます。

・You got me.
 やられたな〜(冗談にひっかかっちゃったな〜)

うまく信じさせられた/考えを操られたニュアンス

⑥(行為、行動を)得る

日本語訳:〜する

覚え方:「行為」をゲットするイメージ

・I’ll get the bill. / I’ll get it.
 私がおごります(私が伝票を得ます→私が払います)

支払いの話をしていることが明らかな場合は the bill の代わりに it でOK。

Can you get the door?

これは実は一つ以上の意味の解釈があるんです!!!

「ドアお願い!」と言われているイメージです。

「ドアを得てください」→ 「ドアを得ることで何かをして欲しい」ことを表し、

ドアベルが鳴った場合でしたら「ドアに出てくれる?」

家に着いて前を歩いている家族に言うと「ドアの鍵を開けてくれる?」「ドアを開けてくれる?」「ドアを持っておいてくれる?」

このように、状況に応じていろいろな意味を含みます。

日本語でも「電話を取って(get)」ということが「電話に出て(answer)」を意味しますし、「私が伝票いただきます」ということが「私が払います」を意味しますからこれと同じですね。

・Can you get the phone?
 電話にでてくれる?

電話が鳴っている場合は、電話のことを指しているのは一目瞭然なので that を使うこともできます。お湯が沸いているけど、火を止めにいけないときもそうです。

・Can you get that?
 それお願いできる?

針に糸を通そうとしてできないときなど自分の手元にあれば this を使います。

・Can you get this?
 これをお願いできる?

といろんな場面で使える get なので、使い回しができて便利ですよ。

get は聞いていて慣れていくものです。何回も聞くことで「こちらの方が口語では使われているのか〜」とわかってきますよ。

関連記事:pick もよく使うのでこちらもご一緒に→ pick の使い方

以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。