claimの意味を正しく理解|日本語クレームと英語claimの違い

「クレーム」というと「苦情」を思い浮かべる方が多いでしょう。

英単語 claim の意味には「苦情」に近いもので「損害賠償を要求する」という意味がありますが、他にもたくさんの意味があり、日本で使われている意味とは異なります。

日本で使われいるクレームは、英語では complaints にあたり、客のクレームは customer complaints と言い、このように使われます。

I had to deal with customer complaints this morning.
今朝はお客さんのクレームの対処をしなければならなかった。

Claim

発音は日本ではクレームで聞き慣れていますが、kleim(クレイム)と発音します。

空港内の Baggage Claim をご存知でしょうか?

「荷物受け取り所」と呼ばれ、飛行機を降りた後に荷物が出てくる場所に「Baggage Claim」と書かれた掲示板を見たことがある方も多いのでは?

私は長い間、この意味を勘違いしていました。笑 「荷物に損傷があったらクレームする場所」と思い込んでいました。

claim には「主張する」という意味があるので、Baggage Claim は「自分の荷物であると主張」を意味します。

ですからたくさんある荷物の中から「これは私の荷物です」と主張することになるので→「荷物を受け取ること」です。「主張する」と訳すのでちょっと大袈裟ですよね。笑 

他にもたくさんの意味がありますのでみていきましょう。

✔︎ 主張する。

I claimed my baggage at the airport.
空港で預け荷物を受け取った。

He claims that he’s my father.
彼が私の父親だと主張している。

✔︎ 自分のものとして請求する。

If no one claims the money, can I keep it?
お金の持ち主が現れなかったら私がもらってもいい?

✔︎ 損害賠償を要求する。損害賠償の請求

We filed a claim for the damage caused by our tenants.
借用者が起こした損傷に対する損害賠償の申し立てをした。

✔︎(人命を)奪う

The tsunami claimed hundreds of lives.
津波の影響で多くの命が奪われた。

✔︎ 要求・請求

I made an insurance claim after the car accident.
事故の後、保険金の請求をした。

✔︎ 権利

He has no claim to the property.
彼はその土地に対する権利はない。

以上になります。

このように英語の claim の意味は日本で使われているものと異なるので、間違えないように使いましょうね。