ラーチバレー「カラマツの谷」はモレーン湖(Moraine Lake)にあります。
行ってみたいと思っている方も多いと思うので「どのようなハイキングなのか?」コースの詳細やハイキングの魅力をご紹介します。
モレーン湖は数えきれないほど行ったことがあったのですが、ラーチバレーは今回がはじめて。ずっと念願でもあったラーチバレーでのハイキングがついに叶いました!
これ、私のバケットリスト(死ぬまでに叶えたい夢リスト)の中の一つでもあったんです。だから無茶苦茶うれしい〜♪
では、早速ご紹介していきます。
ラーチバレー
① ハイキングのレベル
まず、写真で見るからには「平坦なハイキングで簡単そう〜」という印象があったのですが、
ところがどっこい!!
全く違いました^^;
平坦なのはよく写真で撮影されているところだけ。実際には中級者向けのハイキングになります。ガイドブックにも中級者として紹介されていますよ。
でも、
ハイキングが初めてという方でも自信を持って!
3歳のお子さんでもハイキングしていたので元気付けられました。そして高齢の方も結構いましたよ。
少し傾斜はあるのですが、ゆっくり休みながら景色を楽しみながらいけば達成できるようなレベルです。運動不足の夫や娘でも大丈夫だったので自信を持っていただければと思います。
② 理想の訪問時期
ラーチバレーの黄葉が観れるのは9月下旬から10月上旬にかけてです。ラーチは探せば街中にもあるので、それらがどれだけ色付いているかで予想することもできます。

ラーチバレーは街と比べて気温が低いので落葉も若干早いかもしれません。
うちの庭にもラーチがあるので、今回は行くには遅すぎるかなと予想がつきました。私たちが訪れた10月3日(2021年)は7〜8割が既に落葉してましたね、、。
でも!
落葉していても地面が一式黄色いじゅうたんで敷き詰められていてそれはそれでものすご〜くキレイでした!!
英語になりますが、こちらのサイトのコメント欄を読めばハイキングに行った人の最新情報が入手でき、黄葉の状況がわかります。
毎年天候により異なりますが、9月下旬が狙い目かと思われます。
③ 服装
ラーチバレーがあるモレーン湖は夏でも風が冷たい日には冬物ジャケットが必要なんです。
私達は10月3日のお昼頃にハイキングを始めたのですが、
出発点の駐車場はかなり寒かったです! 気温は10度以下でした。
・冬ものジャケット(軽いダウンジャケットがベスト!)
・ニット帽、
・手袋
・内側がフリースのレギンス(ハイキング中は暑すぎたので失敗)
・サングラス
が必要でした。
靴はハイキングシューズが理想ですが、私はスニーカーで。
スニーカーは下りの時につま先が痛くなるんですよね、、、。ハイキングシューズを履くとそれが軽減されます。
ラーチバレーのトレイルが終了した最終地点にセンチネルパス(上級者コース)があります。そこへ進む方はスニーカーでは下りが滑りやすいかもしれません。
私が訪れた日は前夜の雪が残っていたので地面がドロドロでした。雨の後は特に防水靴がおすすめです。
センチネルパス(上級者コース)の下りでは友達がトレッキングポールを一つ貸してくれたのですが、かなり重宝しました!
トレッキングポールを使ったのははじめてで、購入しようかと本気で考えました。ハイキングをよくされる方にはかなりおすすめです!興味のある方はアマゾンの「トレッキングポール」で検索してみてください。
ジャケットを着ながらハイキングを始めて木々の中を歩いていると、
今度は暑い!
Tシャツと長袖のボタンシャツで十分でした。
そして、途中で平原に辿り着くのですが(ここが到着地点だと勘違いする人が多いかも→私^^;)
そこがまた寒い! 風がビュンビュンでした。
急いでジャケットを取り出します。このように着たり脱いだりを繰り返すので、重ね着できるものを準備していきましょう。
④ 道路の交通規制
車?又はバス?
車の場合:
まず、車で行く場合のリスクから。それは慣れない海外での運転と道路の交通規制です。
カナダの道路は日本と反対の右側の運転になり、運転席は左側になります。レンタカーを借りるときはそのことも頭に入れておいてくださいね。
モレーン湖に行く道路は駐車場の混雑を避けるため、駐車場がいっぱいになると道路に入る手前で規制が入り、そこから進むことができなくなります。
今回は現地に向かっているハイウェイ脇の電光掲示板で「モレーン湖の駐車場が満車」と掲示されていました、、。なので、入れないことは覚悟の上で向かいました、、。
モレーン湖の駐車場は早朝に行かないと入場できないことで有名なのですが、私たちは早朝に行ったことがなく、いつもラッキーなことに昼頃に入場できています。
このハイキングは4時間ほどなので、朝一でハイキングをした人が帰る頃のお昼頃には駐車場が一旦空くかもしれない?!と予想して行きました。
今回も規制が厳しく、反対車線からはモレーン湖の道路に左折できないように規制されていて、一旦レイクルイーズまで進み折り返して右折しないといけませんでした。
この時点で「駐車場が満車」と書かれているので、ほとんどの人がもう諦めてしまうんです。モレーン湖へ右折しようともせずにそのまま去っていくんです。
ここでは諦めずに、規制している人に尋ねてみることをおすすめします!
先に到着していた友達家族は一度ダメだと言われたのですが「どうしてもダメですか?」と諦めずに聞き返したら、入れてもらえたんです。そんなこともあるんですよ〜。
私たちも「駐車場満車」の掲示板は無視して「入れますか?」と聞いてみました。すると問題なく通過させてもらえました!後ろに続いていた車も入っていましたよ。その時の時間は11時半です。
ここは、本当に運なんです〜。
そして耳寄り情報が!
2022年からレイクルイーズ(スキー場)からモレーン湖へシャトルバスが走るようになりました。詳細は レイクルイーズの記事で。
バスの場合:
バスの場合は駐車場に入れないというリスクがないので安心です!
Banff から出ていて、当日ですと満車で乗れないこともあるので予約できるバスは予約しておきましょう。
そのバスが満車で他のバス会社を利用し、高額を払わないといけなかったという話をハイキングの途中で耳にしましたよ。
Roamバスが9月下旬から10月上旬だけ期間限定でモレーン湖まで運行しています。
⑤ ハイキングの所要時間とコース案内
ハイキングの所要時間
12時ごろに駐車場から出発し、最終地点のミネスティマレイクに辿り着いたのが2時ごろでした。夫とのんびり景色を楽しみながらの休憩を入れながらのゆっくりペースです。
さらに私はセンチネルパス(上級者コース:片道40〜50分)へ進み、頂上につき、少し休んで下りはじめたのが3時ごろでした。帰りはかなり急ぎ足でしたが、駐車場に到着したのが4時半ごろになります。
出発してから戻ってくるまで4時間半でしたね。
ハイキングコースの案内
まず、トイレは駐車場で済ませておきましょう。途中にはないです。
コースはモレーン湖の駐車場からはじまり、しばらく進むと途中からジグザグの道(10回ほど)が繰り返されます。そのあたりは、木々の間から時々モレーン湖が姿を現します。モレーン湖は観る高さや角度、太陽の位置、時間帯によって色が違いますよ。
この辺りにはたくさんの鳥も姿を現します。人慣れしていてクッキーを差し出すと手にのってくるのでむちゃくちゃかわいくて癒されます♡
ジグザグが終わり、またしばらく進むと黄葉がついに見えはじめて平原にたどり着きます(約中間地点)。10ピークの山々が一望できるところになります(出発から約1時間後)。

そしてさらにさらに進んでいくと右側に小さなレイクが、そして前方にミネスティマレイクが現れますよ(出発から約2時間後)。

お疲れさまです。上級コースに進まない方はここで終了!ラーチバレーのハイキングコースはここから引き返すことになります。
⑥ センチネルパス(上級者コース)
ラーチバレーの到着地点(ミネスティマレイク)からはじまるのがセンチネルパス。上級者コースです。
私もチャレンジしてきました。
こうなったら最後まで行ってやる〜!と。笑
岩山に道が作られたようなコースで道幅も狭く一人しか通れません。

下からも頂上が見えてとても近いように感じるのですが、傾斜も若干きつくなるので、かなり休憩が必要でした。
時間的には1時間もあれば登れます。
少し上がったところで、水筒がないことに気付いた私。夫とバックパックを取り替えて、
夫は水を残してくれていなかったんです。涙
ゲゲッ! このまま水なしで進むのか〜?! と気が遠くなります。
途中から喉がカラカラで、、。頭もクラクラ。
進んでは「戻ろうか、、、。」また少し進んでは「やっぱり戻ろうか、、、。」と葛藤がしばらく続きました。

一旦、腰を降ろして座っていたときにバックパックにグラノラバーが入っていたのを発見したんです! 糖分のおかげかエネルギーがみるみる湧いてきて、これならいけるかも!と気持ちがポジティブに切り替わりました。
そして、
頂上を制しました!!
頂上に到達すると、意外なサプライズが! 反対側の景色も見れて、これまたとってもステキなんです。

いやぁ〜、念願の夢が叶って本当に幸せでしたよ。また黄葉が真っ盛りのときに行ってみたいなぁ。体力がまだあれば、ですが。笑
みなさんもぜひ、このすばらしいラーチバレーに黄葉を観に行ってみてください!!
ハイキングのあとに体力が残っている方はモレーン湖が一望できるロックパイルトレイルへ。トレイルと言っても丘の上に登るだけで数分程度です。詳しくはこちらのモレーン湖の記事へ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▪︎ラーチバレー
①ハイキングのレベル
②理想の訪問時期
③服装
④道路の交通規制
- 車又はバス?
⑤ハイキングの所要時間とコース案内
⑥センチネルパス(上級者コース)